75-85

アパレル、雑貨を中心とした小売・メーカーで働くひとたちの話。…だったが、今やコンサルタントの雑記。

後輩に教えたくなるExcel技 その11「コピペのいろいろ」

お盆明け一回目の記事は、エクセル講座11回目。
「コピーアンドペースト」についてです。

■ 「CTRL + C」「CTRL + V」

まずは便利なショートカットキーです。

「CTRL + C」はコピー
「CTRL + V」はペースト(貼り付け)です。

・・・さすがに、これは大多数の方が知っているし、活用していると思います。

ここで、読むのをやめようとした方。
少しだけお付き合いください。

このショートカットキーを活用しているひとほど知らないであろう

エクセルの便利な「コピーアンドペースト」について、以下ご紹介します。
(ここからが本番です)


■ 図としてコピー

以下の表をご覧ください。

f:id:trerstore:20150817194846j:plain

この表を、普通にコピーして貼り付けすると・・・
f:id:trerstore:20150817194937j:plain
当然こうなります。列幅があいません。


今からご紹介する内容は、
元の表の体裁(列幅とか見た目)をそのままに
「画像」として貼り付けたい、という時に使えるテクニックです。

手順はこちら。

f:id:trerstore:20150817195300j:plain

ホームタブを表示します。

f:id:trerstore:20150817195342j:plain

コピーの横にある「▼」をクリック。
その後「図としてコピー」をクリック。

f:id:trerstore:20150817195500j:plain

上記のようなウインドウが出てきます。
ちなみに、形式にある「ピクチャ」と「ビットマップ」の違いですが・・・


f:id:trerstore:20150817195614j:plain
画像でみると、このような感じです。


「ピクチャ」の方が、拡大した時ににじみにくく、
「ビットマップ」の方が、データが重く、拡大した時ににじみやすいです。

また「ビットマップ」では表の左側と上側の罫線が
欠けて見えてしまうので、私は「ピクチャ」を良く使います

私は細かい画像データのご説明は出来ませんので・・・
ご興味がある方は、以下リンクをご参考に。

詳しい説明


ともかく。

これで、今、選んだ範囲の表を
「画像データとして保持している」状態になります。
(いわゆるコピーをした状態)

表を再度編集する必要がなく、
印刷の事などを考えて、表の大きさを自由に変更できることが
「画像」として貼り付けるときのメリットです。


■ 図のリンク貼り付け

「画像」の表も、後からでも編集したい!
というニーズにも、エクセルにはしっかり機能があります。

手順は以下です。
通常通り「コピー」した後・・・
(ショートカットキーのコピーでもOK)

今度はホームタブの「貼り付け」の「▼」を押すと・・・

f:id:trerstore:20150817200718j:plain
この一番右下に「リンクされた図」というボタンがあります。
(画像の右表は、はすでに「リンクされた図」で貼り付け完了)


これはとても便利な機能で、
元の表を編集すると、「同時に画像も変わります」

企画者を書き換え。
f:id:trerstore:20150817200850j:plain
書き換えたタイミングで、同時に「図」も変わります。
(一度試してみてください)

f:id:trerstore:20150817201119j:plain
小さくしたり。


f:id:trerstore:20150817201126j:plain
大きくしたり。自由自在です。

これで、簡単に表の体裁を調整できます。

■ まとめ

いかがでしたでしょうか。

普段、ショートカットキーを上手に活用しているひとほど、
この機能を知らないことが多いので、今回記事にしてみました。

「図としてコピー」「リンクされた図」は、
別のシートに貼り付けることも出来るので

・シートを横断して組んだ数式の結果確認
・横幅が違う表を上下に体裁よく並べたい
・図としてコピーしておいて、現表の数値変化を確認

などといった時に、非常に役に立ちます。
(私は、上記だと2番目の効果をねらうことが多いですね)

パワーポイントなどを使わずに、
エクセル上で、説明用資料を簡易的に作成したい時などに
使えるテクニックとして活用して頂ければと思います。



■ エクセル記事まとめ

MDのための(裏)エクセル講座 その1「簡単に上のセルに移動」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その2「いらない空白行を削除する」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その3「セル内の好きな所で改行する」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その4「見やすい表を作る(色)」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その5「見やすい表を作る(罫線)」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その6「みんなに親切な印刷をする」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その7「操作を楽にして、時間短縮をする」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その8「見やすい行間」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その9「日時を簡単に入力する」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その10「エラー表示とうまくつきあう」 - 75-85


ずるい!エクセル・ワード・パワポ仕事術完全版(日経ホームマガジン)

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75-85 インタビュー1回目~5回目のまとめ

75-85のメインコンテンツでもある「インタビュー記事」。
基本毎週更新だったこともあり、
すでに5回分のインタビュー記事が公開されております。

このあたりで、過去5回分の記事を振り返り、
今改めて感じることなどをまとめながら、ご紹介したいと思います。


75-85.hatenablog.com
チームをまとめてなどいない。


と言いながら、見事チームをまとめてしまうというエピソードが印象的でした。

過去の経験に引っ張られずに、
新しい職種にチャレンジしたというストーリーには、
本当はもっともっと、深い話しがあるのだろうと思います。

仕事におけるやりがいとは何か。
強く感じさせて頂きました。



75-85.hatenablog.com
目の前のことに、全力で取り組むということ。


野心的、という表現をさせて頂きましたが、
一度決めた目標があるならば
着々と取り組むという姿勢が印象的でした。

それにしても、ほんわかした見た目でありつつも
熱い気持ちを持っているひと、というのは
なかなかに刺激を受けますね。



75-85.hatenablog.com
自己実現のためには、とにかく行動する。


個人的には、中学卒業時に進路について
たしなめられるエピソードが特に印象に残っています。

後は、この方は自分の未来像に対する想像力が豊かなんだろうな、
と感じています。

また「仲間」に対する意識について、
私なりの見解を持って記事にしたのですが、
記事アップ後に、ご本人から
「そう、伝えたかったのはそれ!」と、お褒め頂けたのが嬉しかったです。



75-85.hatenablog.com
自分の強みを生かすということ。やりたい事をやるということ。


初めての2人同時インタビューを試みた回でした。

同じ会社、同じ職種から卒業した2人が、
それぞれまったく違う道で、頑張っているエピソードでした。

ひとりは、小売からディベロッパーの世界へ。
ひとりは、小売からハイエンドブランドの世界へ。

という全く違う畑のストーリーは、
私としても非常に興味深かったです。



75-85.hatenablog.com
信念のまま、とにかく実行するということ。


販売から商品企画になるまでの、
この方の努力と、ひととは違う取り組み方に脱帽でした。

また、商品企画の立場としての
売上責任意識についても、非常に印象に残っています。

販売から企画にキャリアチェンジをお考えの方には、
参考になる(視野が変る)お話があったのではと思います。


と、ここまでです。

早いもので、ブログリニューアル後から4ヶ月が経とうとしております。

インタビュー記事については、ペースをできる限り守りながら
続けてやっていきたいと思います。

読み手である皆様に対して、少しでも伝わる何かがあれば。
そう思って記事を書いていますが、
同時に、自分自身の働き方を見直したり、刺激を受けたり、と
非常に有意義な取り組みであると思っています。

また次回からは、違う方のインタビューをご紹介出来ればと思います。

どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

目利き力シリーズ「ボトルガム」

75-85.hatenablog.com
と、前回告知をしておりますが、今回1回目の記事を書いてみようと思います。


今回は、「目利き力」のキックオフ的記事です。

以前「目利き力勉強会」を実施した際に、
使用した商材で今回はまとめてみようと思います。

早速以下、ごらんください。


問題です。

f:id:trerstore:20150727200119j:plain
ボトルガム、上記5商品。

「売れていると思う順番を、理由も含めてお答えください」


少しお考え頂いてから、下に読み進めて頂いた方がよいかと思います。


ちなみに、2014年のデータであり、
口コミサイトでのランキングを元に
順位をつけておりますので、
必ずしも実際の売上数とは、イコールではない可能性があります。

それでは、回答です。
・・・・・
・・・・
・・・
・・



f:id:trerstore:20150727200119j:plain
答えは、左から順番に1位~5位でした。
当たったという方も、外れたという方も色々だと思います。

上記で一度注釈を入れておりますように
これは過去のデータです。
そして、今回は順位を当ててほしいというものではありません。

POINTは、
「順位を判断する時に、判断の基準となったことは何か?」
です。

その判断の「ものさし」を以下、
私の想像と、世の中の口コミサイトの意見のまとめ等で記述いたします。

  「味の種類の好き嫌い」
  「ブランド力」
  「パッケージデザインでの手に取りやすさ」
  「商品の歴史」
  「プロモーション、世の中での露出度(有名かどうか)」  
  「キシリトールの量・その他 甘味料」
  「捨て紙の質」
  「鞄に入れてうるさくない」
  「歯によさそう」
  「味が長持ち」

上記、いくつか考えた事に当てはまることはありましたでしょうか。
はたまた、考えてもみなかった、ということもありますでしょうか。

以下が、「ボトルガムを選ぶひとのものさし仮説」です。

□ ボトルガムを買う人は、味がいかに長持ちするかを考える
 → 大量に入っているのに、味がすぐなくなるだと、損な感じがする?


□ 持ち運んだときに、がちゃがちゃと音が立ちにくい
 → 鞄に入れて持ちあるくという、使用シーン・実体験から


□ 「クロレッツ → 息さわやか、長持ち」「キシリトール → 歯によさそう」
 → キシリトールという成分は、世の中に定着し、当たり前になりつつある?  
 → 今世の中には「息さわやか、長持ち」が支持されている

いかがでしたでしょうか。

上記のように、
「支持されている理由を想像してみる」
「判断の基準・ものさしを整理する」という思考作業を

普段直接仕事に関係しない業種の商品で行うと
また違った視点が生まれるのでは、と思います。
(製菓業界の読者の方はいない・・・と勝手に決めつけ)


このシリーズは少しずつ記事にしていければ・・・と思っております。

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