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アパレル、雑貨を中心とした小売・メーカーで働くひとたちの話。…だったが、今やコンサルタントの雑記。

普通のアパレル販売員だった僕が、コンサルタントになるまで

この記事を書こうと思ったのは、一通のメールをいただいた事がきっかけです。昔書いたインタビュー記事や、リンク先に私のメールアドレスを公開しているのですが、そちらにとある質問をいただきました。メールを数回やりとりし、回答する代わりに匿名でブログに公開しても良いかご相談した所、ご承諾いただけましたので記事にしてみることにしました。

■ 注意

この記事は、転職活動、アパレルからの転職をおすすめ、推進するものではありません。
一つの会社、ブランドを大切にして勤め続けることは、非常に素敵なことだと思いますし、継続しているからこそ身につくこと、力が付くこと、見えることも沢山あります。また退職という途中離脱は、どのような形でも中途半端な面は残りますので、やり続けることも私は素晴らしいことだと考えています。その部分を踏まえて、以下ご覧頂ければと思います。


質問のメールの概略は以下のような感じでした。(文面からは性別は判断が付かなかったですが、おそらく女性?)

わたしは、20代後半のとあるショップで働くショップスタッフです。時々ブログ見てます。昔のブログに元ショップスタッフであるみたいな内容があったのですが、どのようにしてコンサルタントになったのですか?!もうすぐ30代を迎えて将来が心配です。お給料やお休みの事など今のままでよいのか。。。アドバイスがほしいです!

のような内容でした。(一部内容を修正させていただきました)

なかなかブログ読者からメールが直接来ることは無かったので、戸惑い反面メールを頂けたことが非常に嬉しかったので、返信させていただきました。その内容をまとめながら記事にしてみることにしました。大筋メールの返信の流れと同じになりますが、ブログ向けにまとめております。

■ プロフィール

2017年12月現在、私は38歳です。コンサルの世界には約8年前の30歳の時に飛び込みました。元々は大学卒業後内定をもらった企業にとあるファッション企業に新卒として入社し、一般の販売員、サブ店長、店長と一部の本部職を経験し退職。その後若干人生に迷いながらも、再び別のファッション企業に入社し、1ヶ月の店長業務を終え、本部に異動。入社当時小さな会社だったので、ありがたい事に色々な職種を経験させていただきました。しかしながらこの文章だけだと、とんとん拍子にキャリアアップしているように見えますが、毎日試行錯誤の連続でした。

■ どのようにしてコンサル業界に飛び込んだのか

そもそもコンサルタントという職種に興味を持ったのは、前職で本部社員として働く中、定期的に往訪いただいていたコンサルの方との出会いからでした。実際にコンサルティングを受け、テキパキと問題解決のアイデアを出す仕事ぶりに憧れを持ちました。それと同時進行で、数年がむしゃらに働く内に、メールでご質問いただいた方と同じく、30代以降のキャリアプランに不安を強く感じはじめました。また元々変化を好む飽きっぽい性格も相まって、変にルーチン化しつつある業務にだんだんとやりがいが弱くなり、無理をして働いていたように思います。

結局退職することとなり、数ヶ月自問自答を繰り返した後、転職エージェントなどにも相談に乗っていただいたり、実際に転職活動としていくつか企業も受けましたが、(卸メーカーや面白い所で塾の教室長、なんかの面接にも行きました。数回の面接を受けて内定も頂きましたが、結局辞退してしまいました。すみません・・・)

「自分もコンサルタントになりたい!」と真剣に考えはじめました。

とはいえ、普通の就活サイトにアパレル向けのコンサルタントの求人など無く、「はてさて、どうやったらコンサルタントになれるのか?」と日々悶々としていた所にひとつの出会いがありました。

流れとしては、「アパレル向けコンサルを生業にしている会社をネットで見つけた」→「社長さん宛にメールをする」→「会うことになる」→「コンサルタントになった」という、今思うと、縁、というのは不思議なものだと感じるストーリーでした。今思えば、謎の行動力を発揮していたように思います。実際にコンサルタントとしてご飯が食べられるのかの不安は無く、まあがむしゃらにやればなんとかなるだろう、と思っていたように記憶しています。

■ コンサルタントになってから、どんな生活だったのか

コンサルになりたての自分には、当然仕事などなく、ただひたすらに勉強に明け暮れました。今まで、経験だけで行ってきた本部業務を一旦すべて捨て去り(これが良かったと思っています)、ケーススタディやビジネス書をとにかく読み、考え、まとめ、自分なりに解釈し、プレゼン資料を練習がてら作ったり、プレゼンを無関係のひとにきいてもらって感想を伺ったり、など1円にもならないことをひたすらにやっていました。ただこのときは、将来への不安はあまり感じませんでした。

■ チャンスは思ったより早く訪れた

本当に自分は運が良かったと思うのですが、とあるプロジェクトに参画できるチャンスが訪れました。そこから私はコンサルタントとして実際に報酬を受け取り、実際にクライアントの前に立つことになります。そこからは、ひたすら勉強ばかりしていた鬱憤を晴らすかのように、コンサルタントという仕事にのめり込んで行くことになります。

■ コンサルタントという仕事を正確に理解し、やりたいと思うのならば

「コンサルタントになりたい!」と、心から考えているのであればチャレンジする価値はあると思います。コンサルタントになって、早8年。もうすぐ私も40代になってしまいますが、周りに同世代のコンサルタントの知人はいません。(少し上の世代にはいらっしゃるのですが)コンサルタントになりたい、という強い思いがあるのであれば、仲間が増えるのは嬉しいですし、是非頑張っていただければと思います。



・・・という様な流れのメールを返信いたしました。(本当はこんなには長くない、簡単なメールでしたが)

末筆に以下の内容も記述いたしました。

冒頭にも記述しましたが、一つの会社、一つのブランドとじっくり一緒に成長することも素敵なことだと思います。今勤めている会社が長いのであれば、そのキャリアを失うことは、もったいないです。メールだけの文章のやりとりですし、じっくり良くお考えになってください。

以上、かなりの自分語りではありますがご参考まで。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

もしご興味がある方は、このサイトのどこかの記事にあるアドレスまでご連絡ください*1

コンサル一年目が学ぶこと

コンサル一年目が学ぶこと

*1:お返事出来るかは不明