75-85

アパレル、雑貨を中心とした小売・メーカーで働くひとたちの話。…だったが、今やコンサルタントの雑記。

後輩に教えたくなるExcel技 その8「見やすい行間」

今回は、エクセルで表を作成する時の
「行間」についてまとめてみようと思います。

いくつかの表を準備しております。
以下ごらんください。

フォントサイズはちなみに「9」です。

まずは割と、一般的な見え方。
f:id:trerstore:20150619175247j:plain
↑ 高さ 18ピクセル


少し広げて。
f:id:trerstore:20150619175249j:plain
↑ 高さ 22ピクセル


ゆったりと。
f:id:trerstore:20150619175251j:plain
↑ 高さ 30ピクセル


いかがでしょうか?
まったく印象がちがうのではないでしょうか。

表を見やすくするために、
「行間調整」は非常に大切だと考えています。

ちなみに個人的には、
真ん中でご紹介した「フォントサイズ9」「高さ22ピクセル」が
一番、自分で作業していても見やすいと考えています。

とはいえ、メリット・デメリットがそれぞれあるので
以下まとめてみます。

■ 行間を「狭くした時」のメリット

  • 1画面に表示出来るデータ件数が多くなる
  • かっちりした印象のデータになる

■ 行間を「狭くした時」のデメリット

  • 窮屈な感じがするため、やや読み取りづらい
  • ぱっと見える罫線の多さが、圧迫感につながる


逆に広げたときは、当然相反するだけなのですが

■ 行間を「広くした時」のメリット

  • ゆったりとデータを見る事ができる
  • 縦のデータの見間違いが減る

■ 行間を「広くした時」のデメリット

  • 1画面に表示出来るデータが減ってしまう
  • 少しルーズな感じに見える

行間サイズの調整の時に気をつけるべきは、
以下のシチュエーションなのではないかと思います。

  1. 誰向けの資料なのか
  2. そのまま読み取るものなのか
  3. 元データとして保持するだけなのか

それぞれ、私の工夫ですが

 1. 上位職向けならば、少し広めにすべき
  → 見ていて疲れにくい表示になるので、広めにします


 2. 自分が読み取る場合も、広めにすべき

  → 行の読み取り間違いが減ります


 3. データ元ならば、詰めてしまいます

  → 1画面のデータ量を減らして、スクロールの負荷を減らします


上記はのようなそれぞれの工夫、という観点だけですが
つまりは「誰かに見てもらう時の、ちょっとした気遣い」
だと思っていただければ良いです。

いくつかエクセル表を作成していれば、
「フォント9なら22ピクセルの高さ」など
自分なりの黄金比が見つかると思います。

少しだけ「行間」という事に意識が出来ればそれでOKです。

ちなみに、
75-85.hatenablog.com
でご紹介した、罫線の合わせ技を使うと

f:id:trerstore:20150619181437j:plain
このような感じになります。

行間調整をスマートに行って
見やすいエクセルで、スピード感のある正しい情報共有が出来れば
仕事も効率化できるのではないでしょうか?


■ まとめ

MDのための(裏)エクセル講座 その1「簡単に上のセルに移動」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その2「いらない空白行を削除する」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その3「セル内の好きな所で改行する」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その4「見やすい表を作る(色)」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その5「見やすい表を作る(罫線)」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その6「みんなに親切な印刷をする」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その7「操作を楽にして、時間短縮をする」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その8「見やすい行間」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その9「日時を簡単に入力する」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その10「エラー表示とうまくつきあう」 - 75-85


たった1日で即戦力になるExcelの教科書

たった1日で即戦力になるExcelの教科書