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アパレル、雑貨を中心とした小売・メーカーで働くひとたちの話。…だったが、今やコンサルタントの雑記。

後輩に教えたくなるExcel技 その10「エラー表示とうまくつきあう」

皆さんは、以下のようなエラー表示が出て困っていませんか?
(困っていない皆さんには、まったく役に立たない回です)

f:id:trerstore:20150706192141j:plain

そうです画像の例は「#DIV/0!」というエラーです。
計算式をコピー&ペーストした際に時々出てくるのを目にすると思います。

読み方は「divided by zero」です。
ゼロでは割り算できないという、エラーですね。

このやっかいなエラーとうまくやっていく方法として
関数を使うやり方があります。

今回は、簡単な関数の活用がありますが
出来る限りかみ砕いて表現したいと思います。

■ ISERROR を活用する

ISERRORという関数は、
「セルの値がエラー値の場合にTRUE」を返す関数です。

これだけでは、良く意味がわからないと思いますので、
簡単に解説します。

やることは、以下の通りです。

状態としては、画像のようになっています。

f:id:trerstore:20150706185752j:plain

【C6】を【E7】で割ろうとしている数式が入っています。
【E7】がゼロ値のため、ゼロで割れないエラー「#DIV/0!」が表示されています。

考え方としては、

計算式がエラーになっている時には「空白」表示
計算式がエラーになっていなければ「計算結果」表示

が表示されれば良いという考え方です。

ここで「IF」と「ISERROR」が活躍します。

もしも、計算式がエラーなら「空白を表示」し
エラーでなければ、「計算結果をそのまま表示」する

これを、関数で表現すると

IF(もしも)
「真」ISERROR(計算式がエラーだったら)空白(="")
「偽」(計算式がエラーでなければ、計算式

なので

f:id:trerstore:20150706191248j:plain

となります。

■ エクセル2007以降なら「IFERROR」という関数も

もっと、簡単にエラー値を消せる方法が、
最近のエクセルでは可能になっています。

IF文とISERROR文をミックスしたような関数です。

f:id:trerstore:20150706191731j:plain

エラーの場合に、表示したい内容を直接入れる事が可能になりました。

2003以前のバージョンには実装されていない関数なのでご注意を。


今回はここまでです。

エラー値が表示されていない、見やすいスマートな表をつくりましょう。


■ まとめ

MDのための(裏)エクセル講座 その1「簡単に上のセルに移動」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その2「いらない空白行を削除する」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その3「セル内の好きな所で改行する」 - 75-85
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MDのための(裏)エクセル講座 その8「見やすい行間」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その9「日時を簡単に入力する」 - 75-85
MDのための(裏)エクセル講座 その10「エラー表示とうまくつきあう」 - 75-85


うっかりミスはなぜ起きる―ヒューマンエラーの人間科学

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