後輩に教えたくなるExcel技 その4「見やすい表を作る(色)」
2022年11月から、毎週配信を継続中!(2024/02/20追記)
衣食住コンサル14年目のコジマ(元アパレル販売員)と、フリーランス2年目の店舗運営とブランディングにこだわりがあるフナダ(小売経験豊富)が、 全力で業界の「立ち話」をします。業界・業種を問わず、すべての働くひとのために。はたまた、社長も部長も課長も係長にも。ちょっと耳に入れてほしい内容をお届けします。
2024年2月、初めての私の書籍がでました。
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エクセルの表というのは、非常にそれぞれの個性が出ます。
「ああ、この表は○○さんが作ったものだ」
「このクセは△△さんらしい、こだわり」
などという、会話は一度くらいは
聞いたり話したりしていることと思います。
■ 今回のテーマは「色づかい」について
エクセルの個性は、様々なクセから見られるものですが
今回は、「色」に視点を持っていこうと思います。
こちらの表を、見やすく色装飾する。
というテーマで進めたいと思います。
ちなみに、上記の表は
75-85.hatenablog.com
のテクニックを使って作成したものです。
罫線の使い方にも、工夫をしているのですが
それについては、別の回で記事にしたいと思います。
(罫線も奥が深いです)
※ 追記:アップしました
75-85.hatenablog.com
早速以下から、私の意識していることをまとめます。
□ 原色を控える
目がチカチカしますね。
モニタやスマホで見る場合は、特に目が疲れます。
さらにいうと、黒字の文字がどうしてもセルの色に負けますので
できる限り淡い色でセルを塗った方が良いです。
□ 色調を合わせる
はい。目がチカチカしますね。
これは極端な例に見えますが、
エクセルの表というのは、あれもほしい、これもほしい、で
どんどん横に長くなっていくものです。*1
その際に、新しい項目を「違う色」で表現するような
習慣がある場合、色んなカラーが増えていきます。
少しだけの工夫をすると、以下のようになります。
少しだけ見やすくなりましたね。
これは、何をしたかと言うと
赤で囲った部分の色に限定しただけです。
エクセルは2007以降になって、使える色の濃淡の種類が増えました。
その中で、使いこなし方に迷うようであれば、
色調を合わせるだけで、見え方は整います。
同じ横軸の色だけにする、というだけです。
□ 色数を限定する
好みが分かれる部分ではありますが・・・
色数を限定するというのは、こういうことです。
3色だけ使いました。色調も合わせています。
こうすることで、よりすっきりとした、
中立な表(見る部分を限定しない)になります。
色数を絞り込むことには、私なりの理由があります。
■ 他人から見ると「訳がわからない色のルールがなくなる」
→ 色づかいというのは、本人は本人なりのルールで
使いわけしているものなのですが、案外伝わりません。
■ 読み取り方を相手にゆだねる
→ これも、読み取り手のクセになりますが、
たとえば「赤調」にどうしても先に目が行く、とか
「青調」はネガティブなことであるとか、ひとは色に引っ張られます。
■ 印刷時に対しての考慮
→ 特に白黒印刷時には、いくらカラフルにしようが・・・
結局こうなります。
コスト意識で、白黒印刷をすることも多い昨今では
もし、「色に意味を持たせても」あまり伝わりません。
□ 白抜き文字を効果的に使う
どうしても、白黒印刷時にも「項目」を目立たせたい、
そんな時限定で使うテクニックです。
やることは至ってかんたんです。
何色でも良いですが、濃い色でセルを塗りつぶし
フォントを白字にするだけです。
こうすると、白黒印刷時には
こうなります。
ただし、カラーで見た時には一番はじめの
「原色を控える」と同じ注意点が引っかかる可能性があります。
あくまでも白黒で印刷することが確定している時に
限定してしまった方が良いと思います。
・・・と、ここまでです。
普段何気なく使っている「セルの色塗り」ですが、
少しだけ、色使いを気にするだけでも、大きく見え方が変化します。
特にエクセルの表は「人と共有する」ことも多いので
変なクセが出ていないか、時折振り返ることも大切だと思いますよ!
※関連記事
75-85.hatenablog.com
罫線にも気をつかってみては?
*1:言い切ってますが・・・そうですよね